塩素は揮発性が高く、比較的短時間で効力がなくなってしまうので、安全な物質と考えられていましたが、 1974年(昭和49年)にアメリカのロバート・ハリス博士は「ハリスレポート」で、塩素は有機物と科学反応を起こして発癌性物質のクロロホルム(トリハロメタンの一つ)に変わってしまうと発表しました。
その後、カルフォルニア州健康局は健康影響調査で、「塩素を基準値以内であっても妊娠中の女性が大量に飲んだ場合、流産する可能性が高くなる」ことが公表され、日本でも読売新聞が同記事を1998年2月19日に発行、「水道水の中に発癌性物質が含まれている」(毎日新聞 1978年年7月12日)と水道水の安全性に関して記事を掲載しています。
塩素殺菌により、水道水による伝染病は激減しました。 しかし、塩素が原水に含まれる有機物と化学反応を起こし、「クロロホルム」「ジブロモクロロメタン」「ブロモジクロロメタン」「ブロロホルム」などのトリハロメタンが作られてしまいます。
「クロロホルム」や「ブロモジクロロメタン」など単体での発癌性や毒性の検査は行われていますが、これらの物質が複合で混ざりあった、クロロホルム+ジブロモクロロメタン+ブロモジクロロメタンのような様々な組み合わせでの人体や生物への影響調査や毒性検査は十分に進んでいません。